伏木曳山祭の開催を決定 震災の中でも元気を取り戻す 高岡市
地震で大きな被害を受けた高岡市伏木地区に伝わる伏木曳山祭が2024年も開かれます。伏木の人の元気を取り戻したいと祭りの委員会が18日、全会一致で決めました。
伏木曳山祭の委員会では、震災で厳しい状況だが祭りは伏木の元気を表し、地域が一つになれるものだとし、伝統文化継承のためにも祭りを開催すると全会一致で決めました。
毎年5月に行われる伏木曳山祭は、伏木神社の春の例大祭として200年余りの伝統があります。高岡市の無形民俗文化財で、6つの町の曳山巡行と、その曳山同士をぶつけ合う「かっちゃ」で、祭りは最高潮を迎えます。
しかし、地震の影響で祭りが行われる伏木地区は、曳山が通る道路に損傷があるうえ、山車をひく人たちの生活再建の見通しも立っていません。
伏木曳山祭実行委員会 針山健史会長
「震災の傷跡が残っております。どこまでのことができるのかは、各町内のみなさんとしっかり話し合っていきたい」
祭りの実施のためには安全確保と資金が課題です。今後、行政とともに道路を確認し、祭りのサポーター制度を立ち上げて、広く資金面での協力を求めることにしています。