大雪ドキュメント 車の事故相次ぐ 富山 困惑と混乱あちこちで
21日夜から降り続いた雪で、22日の県内は各地で車の事故が相次ぎました。
混乱と困惑の1日を振り返ります。
梅本晃弘記者
「午後9時ごろの高岡駅前です。雪がしんしんと降っています」
21日夜、花壇の周りをうっすらと白く染めた雪。
22日朝、再び訪れると、花壇のブロックと同じくらいの高さまで雪が増えていました。
気象台は県内2か所に「顕著な大雪に関する気象情報」を発表。
入善町上野では午前2時までの3時間に20センチの降雪を観測しました。
岡田亮平キャスター
「一晩で(これだけ積もった)?」
除雪中の男性
「一晩です。きのうはうっすら雪があったくらいです。帰りしなの時は全然こんな状態じゃないから」
22日朝の道路の路面は…
岡田キャスター
「橋の上はかなり凍っていますね。結構タイヤも持っていかれるような感じがします」
南砺市では、車3台の事故が発生していました。スリップが原因とみられます。さらに、この近くでは。
武道キャスター
「今あちら、上り坂カーブの手前でトラックがスリップを起こしました。(タイヤ周辺を掘り出している運転手に)ここを乗り越えられれば行けるんですね?
運転手
「たぶん乗り越えれば何とか」
武道キャスター
「こんな雪になるとは(思っていなかった)?」
運転手
「いや、分かって来てるけど行かな。お客さんの要望やから」
JAF=日本自動車連盟には22日、ロードサービスの依頼が殺到しました。
午前8時、高岡市内の現場に向かうと、車が脱輪していました。
JAF 片山康夫さん
「前後ともに落ちています」
運転していた男性は、雪で道路脇の用水路が見えず、そのまま脱輪したと話しました。
けがはなく、車は隊員がレッカー装置で引き上げました。
運転していた男性(70)
「安心。大丈夫そう」
JAF片山康夫さん
「富山の場合、道はずれると田んぼだったり側溝だったりしますので。(雪で)見にくくて脱輪される方が多いです」
JAF富山支部では22日の出動件数は普段の3倍ほどに増えました。
午後になっても降り続いた雪。
入善町の小学校は22日、保護者に児童を送り迎えするよう要請しました。
取材中には…。
保護者
「あのーニュースでも…警報級の大雪だって聞いてたんで。(雷鳴とどろく)雷ですね。すごいね、怖いね」
記者
「冬休みどんな風に過ごす?」
児童
「楽しく過ごしたい」
記者
「雪はもっと降ってほしい?」
児童
「降らないでほしい」