【山口天気 夕刊1/24】強烈寒波は峠越えも凍り付く極寒続く 「シャーベット」「アイスバーン」「雪の塊」注意
この冬一番の強烈な寒波により、強い季節風を伴いながら次々に雪雲が流れ込んだ県内…積雪は山間部、徳佐で一時30センチに達したほか、山口市内では最大で6センチ、そのほか、宇部や下関、萩など市街地も広く雪が積もりました。
夕方になって寒波の峠は越えたものの、山間部ほど多くの雪が積もったままで、平地でも雪が残る所が、あちらこちらにみられる状況です。
このあとは降雪の勢いは弱まるものの、凍える寒さは続きます。
今夜~あす25日(木)朝にかけて、ほぼ全県的に氷点下の気温が続く見通しです。積もった雪は、なかなか消えず、また、雪解け水が再び凍結、ということも考えられます。
特に、これから気を付けたいのは路面の凸凹が多くハンドルを取られやすいシャーベット路面や、「ブラックアイスバーン」という雪が解けて濡れた路面に見えて実はスケートリンクのように凍結して滑りやすい路面。
このブラックアイスバーンは、地面の熱が伝わりにくい橋の上や、トンネル出入り口や日陰の道路で特に起こりやすいので、目で見る雪の状況に惑わされず、安全第一、スピード控えめの運転を心がけていきましょう。
車の運転はもちろんですが、歩きの場合も転んでケガなどないように気を付けてください。
また、積雪の多い山間部では、足元だけでなく屋根や木の枝に積もった雪が急に落ちてくることがないか、頭上にも十分ご注意ください。雪は時間が経つにつれて固く締まって重たい塊となり、落ちてくる雪が危険物になり得ます。
今は、まだ普段とは違う、北国のような状況、と心得て、周りの様子など十分気をつけて、事故やケガなどのないよう過ごしていきましょう。
県内は、今夜はまだ山間部ほど度々雪が降る所はありますが、積雪が急増するような降り方にはならず、あす25日(木)は降っても、山間部の一部でチラチラ舞う程度に。午後ほど、だんだん晴れ間が増えてくる所も多いでしょう。朝は路面や水道管凍結など要注意の厳しい冷え込みで、昼間も、まだ最高気温は高い所でも5~6度くらいにとどまる、ほぼ冷蔵庫並みの凍える寒さが続きます。
風は多少収まっていく見込みも、まだやや強く吹く所があり、海上は高波にも引き続き、注意が必要です。
この先はしばらく、晴れる日が多くなりそうですが、日曜日は雲が増え、少しにわか雨があるかもしれません。また、昼間の寒さは徐々に和らいでいくものの、夜の冷え込みが厳しい日は、まだ、しばらく続きそうです。車の運転は、路面凍結などには、日々、十分気をつけて過ごしましょう。
(KRY山口放送 気象予報士 山本昇治)