のろのろ台風10号 大雨の影響…山口県に最接近の1日は?
今回の台風10号では、椹野川水系の仁保川が一時、氾濫危険水位を超えるなど各地で大雨による影響が出ています。
(岩国支局 大坪記者)
「午前4時のJR岩国駅です。風はあまり強くありませんが時おり強い雨が降っています」
西日本をゆっくりと横断する「ノロノロ台風」。
県内にも活発な雨雲が流れ込み各地で大雨となりました。
(山口支社 坂倉記者)
「午前11時になりますが宇部市 ではいまも雨が降り続いています。市内北部を流れる厚東川ですが茶色く濁った水が勢いよく流れています」
宇部市では24時間で降った雨の量が8月の観測史上1位を記録。
山陽道の宇部~下関JCT間、中国道の美祢~小月IC間が一時、通行止めとなりました。
山口市でも国道9号で土砂災害の恐れがあるとして宮野上~木戸山のおよそ4キロの一時、区間が通行止めに。
さらに市内を流れる仁保川は一時、氾濫危険水位をこえ、「氾濫危険情報」が発表されています。
また、周南市の夜市川も一時、氾濫危険水位を超えていて県のホームページで水位情報を確認するなどし早めの避難を心がけてください。
大雨の影響はこんなところにも。
下関市の関門海峡には川から流れ込んだとみられる竹やアシ、発泡スチロールなどの大量のごみが。
取材していたおよそ30分間、途切れることなくごみの帯が続いていました。
また、各地で「臨時休業」や「中止」の文字が目立ちました。
(岩国支局 大坪記者)
「錦川の水位はそれほど高くなっているようには見えません。錦帯橋は突風などへの懸念のためきのうの夕方から通行止めの措置が取られています」
(山口支社 重冨記者)
「山口中央郵便局に来ています。 入り口には臨時休業と書かれた紙が貼られています」
山口県内の郵便局では30日、ATMを含む全ての業務を休止に。
「臨時休業」の張り紙を見て、引き返していく人の姿も・・・。
(郵便局に来た男性は)
「ここならやっちょるじゃろうと。まいったまいった」
一方、周南市の観光農園。強風で梨が落ちるのを心配していましたが大きな被害はなかったようです。
(福田フルーツパーク 福田 陽一 代表)
「今回の台風はまったく被害がなかった。今週末は多分晴れるでしょうからたくさんの人にきてもらっておいしい梨狩りぶどう狩りをしてもらえたら」