【山口天気 夕刊7/23】熱中症救急搬送が令和最速で増加中…軽い体調不良でも油断は禁物! 今週後半は蒸し暑さに加え天気不安定も注意
●山口県は熱中症での救急搬送が過去5年間の中で最速ペースで急増中
●「筋肉痛」や「頭痛」も実は熱中症かも?重度の症状になる前に早めの対処を
●台風3号は沖縄・先島諸島付近を通過後は大陸方面へ
ただし台風が運ぶ湿った空気流入で 今週後半は天気不安定に
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梅雨明け2日目のきょう23日(火)も最高気温は萩で36度まで上がったほか、35度以上の猛暑日も続出する、容赦なく体力を奪う暑さが続きました。
そんな中、今、県内では心配な傾向が…熱中症とみられる症状で救急搬送された人数が今月すでに200人を超え、これは過去5年間・令和になってから最も早いペースで増加中となっています。
いくら猛暑が厳しいとはいえ、由々しき事態と言えます。
もしかすると救急搬送まではなくても、軽い熱中症の症状が出ていないでしょうか。
熱中症とは症状は実に様々で、環境省のマニュアルでは熱中症の症状の重さに応じて分類されていて、「めまい」や「筋肉痛」、「大量の発汗」などから、「頭痛」や「倦怠感」など、普段の体調不良の症状が熱中症の症状に分類されています。こういった症状が出始めたら無理せず体を休めることを心がけましょう。
そして意識がなかったり、けいれん、体が熱いなどの症状はすでに重症のおそれがあり、救急車を呼ぶなどより迅速な対応が必要です。
日々のちょっとした体調不良が実は熱中症だった、ということもありますので、大したことないと考えず、ひとりひとり軽い症状でも早めの対処などを心がけて、出来る限り熱中症の救急搬送の数を少なくしていきましょう。
さて、台風3号は、あす24日(水)、沖縄・先島諸島付近に進む見込みで、台風の進路に当たる所では大荒れの天気に警戒が必要です。ただ、日本付近は太平洋高気圧が強く、台風はその高気圧に阻まれてその後は大陸方面に進む予想です。
一方で、台風から運ばれる南からの湿った空気がこの先、日本付近にいっそう流れ込みやすくなります。
台風は西にそれる形になってもこの湿った空気の影響で、県内はこの先は少々不安定な天気にも要注意です。
あす24日(水)の県内は湿った空気の流れ込みにより、時々晴れ間もある一方で雲も目立つ空に。昼頃~夕方中心に、急に積乱雲が発達しての、夕立タイプの一時強い雨や雷などにも注意が必要です。
日中の気温は35℃には届かないものの空気に湿気が増えることで、いっそう身体に堪える蒸し暑さは厳しくなります。あすは土用の丑の日…しっかり食事をとって、健康維持に努めていきましょう。
この先、土曜日頃までは晴れ間もある一方で急な雷雨も心配な、不安定な天気が続きそうです。蒸し暑さは相変わらず厳しい日々で、特に夜の寝苦しさが増してくるため、夜の熱中症にも十分ご注意下さい。
来週にかけては再び、ギラギラ太陽が主役の夏空がパワーアップして、いっそう体力を消耗する暑さも、まだまだ当分続きそうです。
(KRY山口放送 気象予報士 山本昇治)