米軍 全オスプレイの飛行停止を発表 岩国基地離陸機の墜落受け 海軍・海兵隊も
米軍は6日、全ての輸送機「オスプレイ」の飛行停止を発表しました。
飛行停止について防衛省は7日午前10時40分、「米軍機の運用にあたっては、飛行の安全を確保することが最優先。現在、詳細を確認中であり、米軍と緊密に連携して対応してまいる」と山口県岩国市に連絡しています。
11月29日に岩国基地を離陸した米空軍オスプレイが鹿児島県沖で墜落し、乗組員8人全員が死亡した事故を受けたものです。
米空軍は「予備調査の結果、機材の故障の可能性があるが、根本的な墜落原因は現時点で不明。軍人の安全を確保するため更なるリスク軽減策を実施している」としています。
空軍の対応を受け、海軍・海兵隊も同様にオスプレイの飛行を停止しました。
現在、日本国内には、普天間基地に24機(米海兵隊MV-22)、横田基地に6機(米空軍CV-22)、木更津駐屯地に14機(陸上自衛隊V-22・暫定配備)のオスプレイが配備されています。
岩国基地には6日、海兵隊オスプレイ4機が飛来したほか、現在2機の空軍オスプレイが駐機中です。
米空軍・海軍・海兵隊オスプレイの飛行停止について防衛省・中国四国防衛局は7日午前10時40分、「米軍機の運用にあたっては、飛行の安全を確保することが最優先。現在、詳細を確認中であり、米軍と緊密に連携して対応してまいる」と岩国市に連絡しています。
岩国基地を抱える岩国市の福田良彦市長は7日、報道陣に対し、「安全を第一とする予防的措置と受け止めている。色々な声がある中で、そういった措置をしたことは適切と考える」と話しました。
■米空軍オスプレイ墜落事故
11月29日、岩国基地(山口)を離陸した米空軍オスプレイ3機のうち1機が屋久島沖(鹿児島)に墜落。空軍は5日、乗組員8人全員の死亡を認定しました。
日本国内では初のオスプレイの死亡事故で、開発段階を除くと、オスプレイの事故では過去最多の死亡者数となっています。