【山口天気 夕刊10/28】あす29日(火)は午後からぐずつく 台風21号が台湾通過後に東進へ…11月は季節外れの大雨スタートに
●あす29日(火)は前線の雨雲北上 午後は広く天気がぐずつく
●台風21号が今週後半に台湾を通過後に 形を崩しながらも次第に東進へ
●山口県は11月の始まりの金~土曜日は 季節外れの大雨のおそれ
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きょう28日(月)の山口県は、朝にかけて前線通過でぐずつく天気でしたが、日中は雲多めながら、まずまず落ち着いた空模様の所が多くなりました。しかし、あす29日(火)は再び天気下り坂…南に離れていた前線の雨雲が再び北上することで、午後は瀬戸内側から雨雲が流れ込み始め、夕方頃は県内広く雨傘の出番となりそうです。
特に県東部ほど、少々雨が本降りとなる可能性もあります。また、ぐずつく天気により最高気温で20度少々に止まる所が多く、雨が降り出すと、その雨が冷たく感じられます。風邪を引かないよう十分気を付けましょう。
また、この先で要注目なのが、先週金曜日に発生した台風21号…今後、一時的には非常に強い勢力に発達しながら、木曜日頃に沖縄、先島諸島の西から台湾付近を通過したあと、次第に進路を東寄りに変えていく、とみられます。台湾にある高い山によって、台風は形が崩されて勢力を落とし、台風が東寄りに進み始める頃には熱帯低気圧へと格下げになる見通しではありますが…
台風から変わる低気圧が東に進み、日本列島に近づくとともに、日本付近の秋雨前線が活動を強め、県内では11月に入る金曜日から土曜日頃にかけて、季節外れのまとまった雨となり、降り方次第では警報級の大雨の可能性もあります。
今年は夏の猛暑など、何かと異例な出来事が多いですが、11月に入る頃での異例の台風、そして異例の大雨というところも決して油断することなく、防災への意識を高めておいて頂きたいと思います。
県内は、30日(水)は天気は持ち直しますが、つかの間の晴れ間で、木曜日は再び次第に雲が増えてくる予想。そして金~土曜日にかけては、季節外れともいえる、まとまった雨となってきそうです。台風からの湿った空気の流れ込みや前線の活動具合によっては、異例の大雨や、少々強まる風も心配となってきます。11月に入るといえども、秋の初めの頃、台風や秋雨のシーズンを思い出しながら、改めて防災意識を高めていきましょう。
(KRY山口放送 気象予報士 山本昇治)