海の花束・ニホンアワサンゴを間近に 周防大島に拠点施設オープン
「海の花束」とも呼ばれるニホンアワサンゴを県の内外にPRします。
国内最大級の群生地がある周防大島町にニホンアワサンゴを間近で観察することができる施設がきょう(19日)、オープンしました。
こちらがニホンアワサンゴです。
周防大島町の地家室沖で採取されたものです。
この群生地のそばに整備され、きょう、オープンしたのは地家室園地拠点施設と休憩所です。
瀬戸内海の自然環境の魅力を発信しながら地域の活性化につなげようと、周防大島町と環境省が4億6千万円をかけて整備したものです。
開所式には関係者のほか地元住民らも参加しました。
自然や歴史、文化の展示スペースの横にあるのが幅1.8mの大きなニホンアワサンゴの水槽です。
飼育されているニホンアワサンゴを間近で観察することができます。
国内最大級といわれる地家室沖の群生地は、広さおよそ2000平方メートル、4万 個体 以上が水深3mから15mの浅瀬に生息しています。
周辺はダイビングスポットで休日には多くのダイバーが訪れることから、シャワー室も用意されています。
(周防大島町 藤本淨孝町長)
「地域だけでなく全国のみなさんにこの施設を楽しんでいただきたい」
(環境省委嘱自然公園指導員 藤本正明さん)
「なぜここにアワサンゴがいるのか周辺の自然とかしっかり知ってもらって守っていこうという気持ちになってもらいたい」
施設には、地域おこし協力隊が常駐していて、地区の魅力を発信し環境保全につなげていくエコツーリズムの拠点としても使われることになっています。