下関沖で転覆事故のケミカルタンカー 曳航され沖合人工島・長州出島に移動
下関市沖で転覆し、5月、引き起こし作業が行われた韓国船籍のケミカルタンカーがきょう沖合人工島・長州出島に移動しました。
別の船に積み荷を移す作業も行われました。
韓国船籍のケミカルタンカー「キョヨン サン」は、午前8時前、タグボートに曳航され沖合人工島・長州出島に向かって移動を始めました。
このケミカルタンカーが悪天候のため下関市沖で転覆したのは、今年3月20日。
先月(5月)23日には、大型の起重機船を使って船体を引き起こす作業が行われました。
転覆事故を巡っては、乗組員11人の内生存者は1人で、9人が死亡、1人が行方不明のままとなっています。
タンカーは、引き起こされた後、海水を抜くなど船体を安定させたるための作業が行われてきました。
(石崎記者)
「午前9時半過ぎ、ケミカルタンカーは、人工島に接岸している台船に横づけされました」
この後、「キョヨンサン」に同じ会社の別のケミカルタンカーが横付けされました。
積み荷のアクリル酸を移す作業もおこなわれたという事です。
作業は、今月4日まで予定されています。