旧長生炭鉱 遺骨の収集に向け坑道入り口から潜水調査
戦時中の水没事故で183人の犠牲者の遺骨が海底に残されたままとなっている宇部市の旧長生炭鉱‥。
きのう(29日)から遺骨収集に向けた潜水調査が行われていますが、きょう、坑道の入口から初めて潜水しました。
旧長生炭鉱では犠牲者の遺骨収集を目指す市民団体が、先月(9月)海岸側で坑道の入口=「坑口」を掘り起こしていて、きょう、はじめて坑口から潜水調査を行いました。
調査をしたのは海面に突き出た排気口から、きのうも潜水をしたダイバーの伊左治佳孝さんです。
坑口から水中に40分ほど潜ったところ、視界は悪かったものの一面の金属や木材とみられるものを触ることができ、水深26メートル、距離にして200メートルほど潜水できたということです。
(ダイバー 伊左治佳孝さん)
「一番下までいまのところ淡水でした。坑口は満ち引きがあるということだったので大きい穴で(海と)つながっているというよりは、崩れた砂の隙間をじゅわっと浸透するような形で水が入っているのではないか。継続してやれば本当に遺骨はここから回収できるような気がする」
市民団体では今後も坑口などからの潜水調査を続けていきたいとしています。