旧長生炭鉱の通気口から潜水調査 通気口と本坑道がつながっているかは確認できず 30日は発見された本坑道の入口から調査
戦時中の水没事故で183人の犠牲者の遺骨が海底に残されたままとなっている宇部市の海底炭鉱で、遺骨収集に向けた潜水調査が行われました。
29日午後3時半ころ宇部市西岐波の海岸から坑道に繋がる排気口=ピーアに向かい午後4時ころから調査が始まりました。
この調査は水中洞窟などを専門とするダイバーの伊左治佳孝さんが旧長生炭鉱での遺骨収集を目指す市民団体に協力を申し出て実現しました。
ことし7月に行われた調査では2つあるピーアのうち沖にあるものから進入を試みましたが、底に金属の棒が積み重なっていて、坑道に入ることはできませんでした。
今回は岸に近いもうひとつのピーアから中に入り30分ほど調査が行われました。
(ダイバー 伊左治佳孝さん)
「22メートルくらいのところにパイプ類があって進めなかった。沖側よりも濁りがきつかったのでアプローチするのだったら沖側のピーヤからアプローチした方がいい」
今回の調査でもピーアと本坑道がつながっているかの確認ができませんでした。
あすは先月発見された本坑道の入口から調査を行う予定です。