宇部市の旧長生炭鉱 遺骨収集を目指す市民団体が掘り当てた炭鉱の入り口を公開
82年前の水没事故で183人が犠牲となった宇部市の海底炭鉱…。
犠牲者の遺骨収集にむけて炭鉱の入り口とみられる場所を掘り起こした市民団体が、現地を報道陣に公開しました。
犠牲者の7割が朝鮮半島の出身者で遺骨が海底に残されたままとなっている旧長生炭鉱。
地元の市民団体は9月から海岸近くで掘削工事を行い、炭鉱の入り口とみられる場所を掘り起こしました。
満潮のころには海側から水があふれてきて坑道の入り口とみられる部分は見えなくなっていましたが、干潮時には水が完全に引いてその姿を確認できました。
地面には木の板もあり、団体では石炭などを運ぶトロッコが通っていた場所とみています。
(井上洋子共同代表)「ここまでが板の道路というか道。ここからずっとまっすぐ上に行ったところに巻揚機があってトロッコが引っ張られていったと。」
今後はダイバーが入り口などから潜水を行い、遺骨収集の可能性を探ります。
(井上洋子共同代表)「こんなに小さいのかっていうことが非常にショックでしたね。命がけで中に入って行かれたと入り口を見ただけでわかるかなと思います。」
市民団体は10月26日に集会を開き、韓国側の遺族に現地を案内する予定です。