「ふっくらジューシー!」山口県庁に1日限定のジビエ料理キッチンカー 県内の鳥獣被害額は3億3800万円…
ジビエとは「狩猟によって捕獲された野生鳥獣の肉」のことで、近年、有害鳥獣として捕獲された動物の肉の活用方法として注目されています。
1日限定で山口県庁にこのジビエを使った料理を販売するキッチンカーがやってきました。
県庁のお昼休み時間に販売されたのは、県内で有害鳥獣として捕獲されたシカやイノシシの肉を使ったシチューやドリアなど4品です。
ジビエ料理のおいしさを知ってもらうとともに、捕獲した鳥獣を有効に活用することで適正な捕獲を進め、鳥獣被害を減らそうという取り組みでもあります。
こちらのシカとイノシシの肉を使ったシチューは、スパイスなどを効かせてジビエのうまみを残しながらも臭みのない味わいになっているとのこと。
(記者)「柔らかい!トマトベースのシチューだけど、黒ビールが使ってあってビターな味わい。ジビエ美味しいです!」
この日限定のメニューを食べようと県庁職員も多く訪れました。
(職員)「なかなか食べる機会がないのでイメージがなかったけど、食べてみたらいろんな料理とあって美味しいなと思った。」
「癖が強いイメージがあったけど、全くそれが無くてふっくらジューシーでおいしかった。多くの方に食べる機会が増えればいいのかな。」
(sora Gibier Food Truck 武内 和貴さん)「獣害が多いから処理しなければいけない。命をいただいたからには有効活用しなければならないので。食べたらおいしいので広めていけたら。もっと一般的にも食べてもらえるように活動していきたい。」
山口県によりますと2023年にはイノシシが12,516頭、シカは10,319頭捕獲され、鳥獣被害額は3億3800万円にのぼるということです。
特にシカの捕獲数・被害額がともに増加傾向にあるということで、県は今後もジビエを食べてもらう機会を増やし、ジビエの利用を広めていきたいとしています。