「遅れを隠すためにやった」契約事務書類を書き換えるなどした30代の女性事務官を免職処分~山口地方裁判所~
契約事務の書類を書き換えたなどとして山口地方裁判所は27日、30代の女性事務官を免職の懲戒処分にしたと発表しました。
免職の懲戒処分をうけたのは山口地裁所属の30代の女性事務官です。
山口地裁によりますと、この事務官は会計課で契約事務を担当していた2018年から4年間、10件の手続きで、見積書の書き換えや所内で使う調書に虚偽の記載をしたり、使ったりするなど刑法に抵触する行為などをしていたということです。
事務官は処理や支払いの遅れを隠すためにやったなどと話しているということです。
山口地裁では、刑事告発も視野に山口警察署に相談をしているということです。
また、当時の会計課長ら3人も戒告の懲戒処分を受けています。
山口地裁の末永雅之裁判所長は、「刑法に抵触する行為を含む不適切な事務処理を行ったことは、裁判所職員としてあるまじき行為であり、また、指導監督する立場にあった職員や検査職員により不正を防止できなかったことは、誠に遺憾である。今後、職員の服務規律の確保に 一層努めてまいりたい」とコメントしています。