題材は中原中也の詩…西洋のカラクリ人形=オートマタでその世界を表現~山口市・中原中也記念館
山口市の中原中也記念館の開館30周年を記念して中也の詩を題材にしたカラクリ人形の企画展が開かれています。
西洋のカラクリ人形=オートマタが奏でるのは童謡「やぎさんゆうびん」。
中原中也、生前唯一の詩集=「山羊の歌」をモチーフに作られました。
山口市湯田温泉の中原中也記念館では山口市在住のオートマタ作家=原田和明さんが中也の詩を題材に製作したカラクリ人形が12点、展示されています
中也の詩=「正午 丸ビル風景」(1937年)
昼休みに、丸ビルから多くの人が一斉に出てくる様を「ぞろぞろぞろぞろ出てくるわ」と読んだ詩です。当時、中也は山口に戻る決意をしていました。
東京との別れを惜しみながらも、無機質にも見える人波を中也が一歩ひいて見つめています、
「月夜の浜辺」をモチーフにした作品は、波打ち際で拾った洋服のボタンを中也ははじめ、役に立たないものと思っていましたが次第にかけがえのない物になっていく心情を読んでいます。
(池田誠さん)
「中也の詩は、とっつきにくいとか、敷居が高いという人も多いが原田さんの作品が中也の詩をとても親しみやすい世界に変えていくことをしている。様々な方が色々な発見ができる展示」
オートマタ作家=原田和明さんの新作10点を含む12点が展示されている企画展は4月13日まで開かれています。