八代盆地に昔ながらの田園風景を!ナベヅルのえさ場に〝藁のう〟を設置~山口・周南~
周南市八代でナベヅルを迎える準備が進んでいます。
16日、昔ながらの田園風景を残していこうとナベヅルのえさ場となる周辺に藁を積み上げるなどして作る〝藁のう〟を設置しました。
脱穀した藁を積み上げ足で踏み固めて作る”藁のう”。
本州唯一のナベヅルの越冬地=八代盆地では昔と変わらない田園風景でナベヅルを迎えようと八代小学校の児童が毎年、”藁のう”を作っています。
いまではあまり見かけなくなった藁のうですが、かつては家畜のエサや工芸品作りに使う藁を長期保存するために、田んぼごとに作っていたといいます。
地元の人たちと児童が力を合わせて作った2本の藁のうは、ナベヅルの隠れ家にもなるということです。
(4年生)
「ちょっとぐらぐらして怖かったです。」
(1年生)
「乗るのが楽しかったです。」「乗った時どんな気持ちになりましたか?」「気持ちいい!!」
(八代のツルを愛する会 瀬田郁郎会長)
「この作業であらかたツルを迎える準備が整いました。 私たちが小さい頃にはどこの田んぼにも(藁のう)がありました。今ではめったに見ることはないですけれども、こういったのも八代の歴史のひとつとして子ども達に感じてほしいなと思いますし、ツルの保護のひとつになればと思います」
昨シーズンの飛来数は13羽、ナベヅルが八代へやってくるのは、例年10月下旬です。