田布施町議会が上関への中間貯蔵施設に反対を決議 周辺市町で反対決議は初
上関町で立地可能性調査が続く使用済み核燃料の中間貯蔵施設について田布施町議会はきょう(21日)建設に反対する決議案を賛成多数で可決しました。
反対決議は上関町の周辺市町で初めてです。
建設に反対する決議案は議員提案されていたものでもし事故が起きれば田布施町を含む周辺市町などの安心安全が脅かされるなどとし、『上関町での「中間貯蔵施設」の建設に反対する』としています。
(小中進県議)
「上関町に中間貯蔵施設ができれば田布施町のイメージ低下は避けられません」
決議案には反対、賛成、それぞれの立場の議員が討論を行いました。
( 決議案に反対 内山昌晃議員)
「町民に対して説明が行われたのちは、議会としまして町民の意見をしっかりと聞き俯瞰的、総合的に鑑み改めて判断したいと考えております」
(決議案に賛成 藤田枝里香議員)
「上関だけで決めるような規模の問題ではないと思う」「まだ計画段階なのでどうにか変化が起こせるかもしれないわけで計画が進んでからは止めることが難しくなる」
採決は、議長を除く11人の議員で行われ、結果、賛成6人、反対5人で可決されました。
施設建設に反対する決議案が可決されるのは周辺市町では田布施町議会が初めてです。
( 小中進議員)
「皆さんと一緒に中間貯蔵施設、原発問題も含めていろんな新しい動きがスタートする日になったと思って感激している」
( 東浩二町長)
「町民の意思が示されたものだと理解しておりますので重要に受け止めさせていただいております」
「うちはわかるんですが他の市町にもうちの状況をお話してこういう形ですねとお話をしてから進めていきたい」
田布施町議会には施設の意義や必要性について中国電力や国に説明を求める決議案も提出されていて賛成6人、反対5人で可決されています。V=2’14+15
反対決議への反応です。
中国電力は現在、立地可能性調査中であるとしたうえで「当社としては、地域の皆様のご要望などを踏まえながら引き続き中間貯蔵施設の役割や、安全性などについて丁寧に説明を行ってまいりたい」としています。
また、上関町の西哲夫町長は「他の町の議会のことなのでコメントする立場にない」としています。