航行中の観光船での火災想定 下関・彦島沖で訓練
航行中の観光船で火災が起きたことを想定して行われました。
観光船を運営する会社と警察、消防、海上保安署合同での救助訓練がきょう(17日)、下関市で行われました。
(船長)
「船内火災が発生し旅客数名が海へ飛び込んでいます」
(要救助者)
「おーい!助けてくれー!」
訓練は下関市彦島沖を航行中の観光船で火災が発生し乗客らが海に飛び込んだという想定で行われました。
船長が海上保安署に118番通報し船員が浮き輪を投げて海に飛び込んだ乗客を船まで引き揚げます。
その後、このうちの1人が海に沈んだという情報を受け消防署の水難救助隊員が警察の警備艇で駆けつけます。
救助隊員は深さ7.5メートルの海底に沈んだ人に見立てた人形を捜索、警察と協力し、救助しました。
(消防)
「警察の方と協力してバスケット担架収容」
(下関警察署小清水徹地域官)
「下関には関門海峡という交通の要衝であり海の難所があるので有事の際には関係機関の連携が非常に大切今後も連携を深めていくために訓練を継続していきたい」
訓練では、火災によって航行不能になった観光船を下関海上保安署の巡視艇がえい航しました。
合同訓練は去年から始まっていて今後も互いの信頼関係を築きながら連携した救助体制を確立していきたいとしています。