石川県内の雪“ピーク越える” 能登の被災地に広がる不安「これ以上降ると…」
10日未明… 石川県内の各地で降り続いた雪。
一夜明けた10日の輪島市は、あたり一面が白く染まりました。
川島 行人 記者:
「夜に降った雪の影響でこちらにあった車線や横断歩道が見えない状態となっています」
石川県内の積雪は、最大で珠洲で12センチ、輪島で4センチ、金沢で3センチ、白山河内で38センチを観測しました。
こうした中、輪島市内では朝から除雪作業に追われる人の姿が…
でも、心配していたのは、雪がどれだけ降るのかだけではありません。
輪島市の住民は:
「これ以上降ると倒壊しそうな建物とかが雪の重みでやられるんじゃないですかね。崩れないことを祈って、これ以上降らないことを祈って」
一方、くるぶしまですっぽり埋まるほどの雪が積もった珠洲市。
住民は、地震でできた道路の段差が雪で隠れてしまったと不安を口にします。
珠洲市の住民は:
「急にマンホールまで少し浮き出ているところもあるから、そういったところはちょっと怖いなっていうのはある」
そして、去年の地震で液状化の被害を受けた内灘町。
水道管が破損し、一部の消雪装置は使用できませんでしたが…
内灘町の住民は:
「予報ではかなり降るというふうに思っていたので、融雪装置があればまったく問題ないでしょうけど、こういう状態なので、このまま行ってくれれば助かるなと思っています」
一方、金沢市内では…
「おはようございまーす」
金沢市の児童は:
「Q. 雪どうだった? (雪が)こしこししてた!」
「いやー冷たいですね。でも楽しいです」
石川県警によりますと、この冷え込みや雪の影響で、県内では10日朝9時までの24時間で155件のスリップ事故が発生しています。
雪の峠は越えましたが、このあとも運転には注意が必要です。
そして、こちらは10日午後6時すぎの輪島市内の様子です。
この週末、冬型の気圧配置は次第に緩みますが、まだ雪マークもついています。
気象台では、11日の石川県内は高波や落雷、突風に、能登では高潮、加賀ではなだれにも注意するよう呼び掛けています。