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家庭での「トクリュウ」対策とは? 石川県警にはプロジェクトチーム発足

2024年11月20日 18:52
家庭での「トクリュウ」対策とは? 石川県警にはプロジェクトチーム発足

強盗などの事件に関与する匿名・流動型犯罪グループ、いわゆる「トクリュウ」への対策を強化しようと、石川県警にプロジェクトチームが立ち上がり、20日、発足式が行われました。

匿名・流動型犯罪グループ、通称「トクリュウ」は、匿名性の高いSNSなどで実行役を集め、強盗や詐欺などの犯罪を行う集団です。

トクリュウによる犯罪が全国で相次ぐ中、県警は本部の刑事や生活安全など部署を横断した250人で構成するプロジェクトチームを発足。発足式で江上和博組織犯罪対策課長が決意を述べました。

石川県警組織犯罪対策課・江上 和博 課長
「各部の力を集結させ、犯罪の徹底検挙と抑止、またグループの壊滅に向けて邁進することを誓い、決意表明といたします」

市川 栞 キャスター:
ここからは、警察担当の川島記者とお伝えします。

川島 行人 記者:
よろしくお願いします。

市川:
トクリュウによる事件が全国で相次いでいますが、石川県内の状況はどうでしょうか。

川島:
石川県警では、ことし4月から10月末までで、トクリュウが関与する事件で32人を検挙しています。
容疑は、特殊詐欺で現金などを受け取る受け子や窃盗などさまざまです。

また、ことし急増したSNS型投資・ロマンス詐欺も多くはトクリュウによる犯行だとみられていて、県内の被害額は10億円を超えました。

市川:
かなり多いですね。関東近郊では、住宅を狙った強盗も多発していますが、県内はどんな状況でしょうか。

川島:
警察庁のまとめでは、ことし3月時点で22都道府県で強盗被害が確認されています。
県内では今のところ被害は確認されていませんが、県民の防犯グッズへの関心も高まってきています。

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20日、野々市市のホームセンターを訪れてみると…

山下 実々記者:
「こちらが普通の砂利を踏んだときの音です。そしてこちらが防犯砂利を踏んだときの音です。普通の砂利と比較してみると、大きな音がします」

不審者の侵入を知らせたり侵入を防ぐ効果のある特殊な砂利や、人に反応してつくライトなど。
手軽にそろえられるさまざまな防犯グッズが並んでいました。

こちらの店舗では、窓ガラスを強化する特殊なフィルムの売り切れが続くなど、防犯グッズの売り上げは去年の同じ時期に比べて2倍近くに。

さらに…

「こちらが防犯カメラとなっています」

防犯カメラも近年は価格が下がり、3000円台のものもあるといいます。

■ホームセンタームサシ御経塚・石川祐一さん
「年齢の高い方で一人暮らしの方も多いので、その方が心配して身の回りの防犯意識が高くなっていると思います」

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市川:
特に防犯カメラは高価なイメージがありましたが、安く手に入るとなると導入してみようかなと思えますね。

川島:
そして、被害に遭わないだけでなく、トクリュウに関しては自らが犯罪に加担しないことも重要です。

県警組織犯罪対策課の福井太一次席は
「トクリュウはいわゆる闇バイトの報酬を元々支払うつもりはなく、応募者は使い捨て要員にされる。
少しでも怪しいと思う募集には一切応募しないでほしい。
もし今、個人情報などを知られ脅迫されていても家族を含め保護に対応する」と警察への相談を呼び掛けています。

市川:
被害者にも加害者にもならないよう注意が必要です。

最終更新日:2024年11月20日 19:46
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