旧正月「春節」訪日客続々と 混雑始まった石川県内の観光地 “中国語”で対応へ
28日からスタートした「春節」に伴う大型連休。早速、小松空港には…
台湾からやって来た団体観光客の姿が…
台湾からの旅行客:
「日本のおやつはおいしいので金箔のお菓子を食べたいし石川のラーメンを食べたい」
「石川の冬の雰囲気が楽しみ。雪を見られる所に行ったり和牛も食べたいし、兼六園の松も見てみたい」
一行がバスに乗り込み、向かったのは…
「…霞ヶ池…」
人気の観光スポット、兼六園です。
台湾からの旅行客:
「景色もきれいだし、広いし、植物も全部きれいだし、本当に大好きです」
こちらの男性は…
Q. 何かひとこと
「台湾はあまり雪が降らない。だからここに来て、雪とあられが一番楽しみ」
あられでもこの喜びよう。近くの茶店では…
茶店の店員は:
「朝から少し中国の方いらっしゃってますね。ぜひぜひ(もっと)お出でいただきたいとは思っております」
台湾からの旅行客:
「好吃 (ハオチー) おいしい」
一方、春節の波は近江町市場にも…
大口水産・荒木 優 専務:
「(外国人観光客は)多いですね。ことしはやっぱり。中国の方であれ、台湾の方であれ、地元の人も含めて通路を歩いてもらえると活気が出ていい」
いま、各地で増加する訪日観光客。
石川県内ではコロナ禍で激減しましたが、おととしには再び増加。
去年は震災があったものの円安もあり、10月末の時点ですでに過去最高の180万人近くとなっています。
インバウンドは加賀市内の旅館にも… こちらも台湾からの団体ツアー客です。
台湾からの旅行客:
「きょうから9日間ぐらい日本にいます」
「日本の文化を体験したいから今回、石川県に来ました」
去年の今ごろは、本館を使い300人あまりの被災者を受け入れていたこちらの旅館。
ことしの春節は全面的に旅行客を迎えることになりました。
みやびの宿加賀百万石マーケティング部・浅利 浩 部長:
「(中国・台湾からの旅行客が)1か月平均10パーセントぐらいだが、この時期だけは50パーセント超えるような感じです」
この先1週間は中国や台湾からの予約が殺到しているといいます。そこで旅館では、こんな対応も…
「英語、中国語、韓国語になります」
バーカウンターや通路など館内のいたるところに中国語で書かれた案内文が…
今後もフロントに翻訳機を導入するなどして対応にあたるとしています。
一方、旅行客のお目当ては名所や宿だけではありません。
台湾からのツアー客が体験していたのは金箔を貼る体験です。
こちらの施設では、中国語が話せるスタッフを急きょ増員し、対応にあたっていました。
台湾からの旅行客:
「次もまた来て、こういう体験がしたい」
ゆのくにの森インバウンド予約担当・陳 玫均 課長:
「今回の春節は9日間のお休みもあり、プラス今円安もしてますので、去年は755名でしたので400名近く増えてますね」
魅力を発信しいかに多くのインバウンドを迎えるか。受け入れ側の取り組みは続きます。