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毎日200キロ販売→地震で生産できず…再開へシイタケ農家の歩み

2024年1月23日 20:16
毎日200キロ販売→地震で生産できず…再開へシイタケ農家の歩み

地震で深刻な被害を受けたシイタケ農家。
再開に向けて少しずつ歩み始めています。
23日、能登町では。

■農事組合法人のとっこ代表理事・上野誠治さん
「こちらが被害の大きいハウスです」

ビニールハウスで栽培されていたのは、シイタケです。
折れ曲がった鉄パイプに、散乱した、シイタケを育てるためのブロック。
地震で大きな被害を受けました。

■上野誠治さん
「笑うしかなかったです。落ち込んで…。仕事のことを考え出したのが震災から2週間後くらいなので」

全国の農家が出品する品評会で最優秀賞を獲得したこともあり、毎日200キロを出荷するほど人気でしたが、現在は販売できていません。そんな中…

■上野誠治さん
「食べられます。形状が開いて胞子をすごい飛ばしてるだけで。避難所とかにお配りしてました」

妻の朋子さんと協力し、収穫時期を逃して商品にはできなくなったシイタケを収穫。
自分たちも避難生活を送る中、避難所に配ってまわったといいます。

■上野誠治さん
「(食べてもらえて)やっぱり嬉しいです。このままだとと腐っていくだけなので、できるだけみなさんの口に入れば。皆さんから『再開を待ってます』という声をいただいているので、どこまでできるかわからないけど少しずつやっていければと」



無事だったシイタケの菌を育て直し、5月ごろに再び出荷したいと話しています。