実働時間拡大へ方針 活動時間限られる能登の災害ボランティア 県が宿泊環境整備へ
災害ボランティアの現地での活動時間が限られていることについて、県はきょう、実働時間の拡大へ、新たな方針を示しました。
珠洲市を訪れた、およそ20人の災害ボランティア。活動の前に、安全の確保が呼びかけられました。
「作業中の事故が何件か続いています。ブロック塀が倒れてきて下敷きになったということもあるので、気を付けながら周りの安全面を確認しながらの活動をよろしくお願いします。」
その後、ボランティアが訪れたこちらのお宅では、地震で屋根瓦が壊れ雨漏りが起き、大切にしてきたものが、雨水にぬれ、傷んでしまったといいます。
「これは大事」
「これは自分の着物です」
「成人式(の時)とりあえず」
(Q.40年経っているってこと?)
「そうですね。経っていますね」
災害ボランティアは、県が運行するバスでまとめて派遣されるほか、宿泊環境が整備されていないため、現地での実働時間は、1日3時間ほどに限られています。
馳知事:「野宿してやってくださいとはさすがに言えませんので、公的な体育館や倉庫。そういったところを提供して休んでいただく」
馳知事は今後、国や被災した市町と調整し、宿泊環境の整備に努める考えを示しました。
また、県は来週から、一般ボランティアが現地から離れる時間をおよそ1時間遅らせることで、実働時間を4時間程度に拡大したい、としています。