不明者の捜索は河口付近から海へ 能登豪雨の安否不明者新たな手掛かり見つからず…
奥能登を襲った記録的な大雨からまもなく1週間です。27日も安否がわかっていない人の捜索が続きました。
中継でお伝えします。
NNN取材団・西岡芽生 記者:
住宅4棟が押し流された塚田川の河口近くに来ています。強い日差しが照り付ける一日でしたが、30分ほど前に日没を迎え、きょうの捜索は打ち切られました。日に日に焦りの色が、濃くなっています。
6時ごろに始まった塚田川周辺の捜索には、前日までの消防、警察、自衛隊に新たに海上保安庁も加わり、およそ480人態勢で行われました。塚田川上流の輪島市久手川町では、住宅4棟が流され、周辺ではこれまでに男女3人の遺体が見つかっています。
海での捜索は、いまも安否がわかっていない中学3年の喜三翼音さんの家族が見つめるなかで行われ、ボートの上から海の中を確認したり、ダイバーが潜ったりしていましたが、流れ出た土砂の影響で海が濁るなどしていて、きょうも新たな手掛かりは見つからなかったということです。
奥能登ではほかにも、輪島市町野町の中山美紀さんら複数人の安否や行方がわからないままで、中山さんの車が見つかった場所の下流などでも懸命の捜索が続きました。
豪雨被害からあすで1週間。石川県は先ほど、最大100か所以上に上っていた孤立集落が実質的に解消したと明らかにしました。ただ、捜索は難航していて、復旧もまだ始まったばかりです。
以上、中継でした。