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地価公示 石川全体では上昇も…地震の影響考慮なしでも能登は”下落基調”が続く

2024年3月26日 18:33
地価公示 石川全体では上昇も…地震の影響考慮なしでも能登は”下落基調”が続く
土地の取引価格の目安となる「地価」の調査結果が発表されました。北陸新幹線敦賀延伸などの影響により県内全体の平均価格は上昇傾向が続いています。1月1日時点の県内228地点の土地の平均価格は、1平方メートルあたり8万1900円と、去年より2600円上昇しています。

平均変動率はプラス1.4パーセントと3年連続の上昇です。
商業地で最も上昇率が大きかったのは金沢市武蔵町で前年に比べてプラス7.1パーセント。続く2地点はいずれも小松駅周辺で、北陸新幹線の敦賀延伸に伴って整備が進んだことなどから価格が上昇しました。

また、住宅地では上昇率が最も高かったのは白山市北安田で、西松任駅の開業によって金沢などへの通勤通学の利便性が高まるほか商業施設の立地が進んだことが要因です。
一方、今回の調査では能登半島地震の影響は考慮されておらず、能登地区では「過疎化や高齢化によって下落基調が続いている」としています。

今後の見通しについて、調査を担当した不動産鑑定士は。

能登不動産鑑定所・西郷 悟 不動産鑑定士:
「復興に要する時間が短ければ短いほど価格に対する影響は少なくなりますし長ければ長いほど価格に対する影響は大きくなる。(今後策定される)復興計画等をもとに次回の地価調査での評価作業を進めていく」

また、今回、調査地点に含まれなかった加賀温泉駅周辺の商業地についても延伸開業後の人の動きなどを踏まえて7月に行われる県の地価調査に反映させたいとしています。