×

発災から2週間 被災地の鉄道が一部運転再開 珠洲で6日遅れの始業式

2024年1月15日 22:05
発災から2週間 被災地の鉄道が一部運転再開 珠洲で6日遅れの始業式
能登半島地震は発生から15日で2週間となります。
被災地では少しでも日常の生活を取り戻そうと、復旧が進められる一方、能登から避難する動きも加速しています。

(JR羽咋駅)
15日朝、JR七尾線の羽咋駅では。

JRT山本さん「JR七尾線は羽咋駅から高松駅までの復旧が終わり、きょうから 運転を再開しました。」

完全復旧に向けての第一歩です。

乗客①「今まで母親に高松駅まで送ってもらっていたので」「お母さんの負担もちょっと減るし自分的にも嬉しいです」
乗客②「線路とか見てもがたがただったので、(復旧は)すごいなと」

JRによりますと、当面は本数を減らしての運行で、羽咋駅から七尾駅までの区間は1月22日以降の運転再開を目指しているということです。

(珠洲・飯田小)
そして、奥能登の珠洲市では。

児童「おはようございます!」

雪が降る中、登校してきたのは、珠洲市の飯田小学校に通う児童たち。

6日遅れで始業式を迎えることができました。

四十住 基子 校長「皆が無事でこうやって顔を合わせることができて、本当に良かったなと思います」
「命があったんだから。そして皆一緒にここにいれるんだから。これからいくらも幸せな未来が作れます」

登校したのは全校児童76人のうち半数以下となる28人ですが、全員無事だということです。

しかし、学校では断水が続いていて、地震の爪痕が残っています。

(穴水町・神杉保育園)
そしてこちらは穴水町の保育園。15日から週3日暫定の措置という形で保育が再開されました。

父親「被災してからきょうで2週間経ちますけど、ずっと車中泊してまして」「決められた空間の中でずっといるので(子どもは)ストレスも溜まってたと思います」

こちらの園の子どもたちは半数以上が避難しているといいます。

(羽咋市・瑞穂小)
一方、奥能登から離れた羽咋市の小学校では、避難してきた児童の受け入れが始まっていました。

3年生の正角 純輝くんと弟で1年生の葵生くん。
輪島市から避難してきました。

正角 葵生さん「嬉しかった」「(学校に)通いたかった」
(Q学校で何がしたい?)
葵生さん「勉強」

文房具も避難してくる児童たちのためにと、寄付されました。

(輪島市の避難所・鳳至小)
いまだ6000人あまりが1次避難所で暮らす輪島市ではライフラインの復旧のめどが立っていません。

そうした現状を踏まえ、坂口市長は15日、避難所となっている小学校を訪れ、市民に2次避難を呼びかけていました。

坂口市長「とにかく1日も早く、復旧。そして皆さんの生活が元に戻るように仮設住宅の建設も進めてますので、どうかどうか、まずは体を第一に考えて2次避難所へ行くということも考えていただきたいと思います」

(彩の庭・2次避難所)
その2次避難所。
15日から被災地の高校生を対象とした2次避難所が、金沢市内のホテルに開設されました。
初日は36人の生徒を受け入れたということです。

対象は奥能登2市2町と七尾市、志賀町に暮らす高校生で、食事は3食提供。
学習スペースなども用意しています。

ホテルの代表 「どんなお客様であってもニーズ・目的をかなえてさしあげるのが私たちの責務。どんなお客様でもやるべきことは一緒なのかなと考えている」

(穴水の仮設着工)
また、この日は新たに穴水町でも仮設住宅の建設が始まりましたが、完成や入居はまだ先。

県によりますと、各市町の1次避難所に避難している人は1万6700人あまりに上っていて、まずは2次避難所への移動などが急がれます。