能登町の就労支援施設が4か月ぶりの再開 慣れ親しんだ空間に帰ってきた笑顔
能登町にある就労支援の事業所が地震の被害を受けて実施していた修繕工事を終え、きょう、4か月ぶりに再開しました。
能登町にある聴覚障がい者のための就労支援事業所「やなぎだハウス」
元日の地震で天井が落ちたり、壁に亀裂が入る被害が出たため、修繕工事を行いました。
再開初日のきょう、施設を訪れた利用者は7人。
いまだに2次避難で能登町に戻れていない人もいて、不足している職員はボランティアから派遣されています。
やなぎだハウス・佐藤 香苗 所長:
「(利用者が)相当長い間避難生活を続けているので、体や心のことが心配です」
「元気に来てくれたのが一番です」
慣れ親しんだ空間で草履づくりに励みながらコミュニケーションを取り合っていた利用者たち。
避難所では会話もままならない生活が続いていたといいます。
利用者:
「(避難所で)手話での会話はありませんでした。自分だけがろう者でした。すごく不安が募りました」
「作業には集中できていたので、楽しめたと思います」
「やなぎだハウス」では今月いっぱいは週3日の運営で、来月以降は毎日運営をしていきたいとしています。