“被災地泥棒”に要注意! 自治体・警察が警戒強化 「桐箱入りミカン」に「宿泊客の荷物」…窃盗相次ぐ
石川県輪島市は6日、「災害に便乗した犯罪に注意!」と警戒を呼びかけました。「支援を装い、地区内を徘徊したり、住家等に侵入する『被災地泥棒』の被害が想定される」としています。県内では、震災により被災地の住宅を狙った窃盗被害が相次いでいて、県警は不審な人物を見かけたら通報するように呼びかけています。
輪島署は5日、自称・愛知県在住の大学生の男(21)を窃盗などの疑いで逮捕しました。男は5日午前8時40分ごろ、輪島市の住宅に侵入、桐箱に入っていた高級ミカン6個(3000円相当)を盗んだ疑いが持たれています。男は「ボランティアに来ていた」などとして、容疑を認めています。
ほかにも、地震発生後に七尾市の宿泊施設で客の荷物が盗まれるなど、被災地を狙った犯罪が相次いでいます。
■特別自動車警ら隊・移動交番で警戒強化
地震発生後、県警などはパトカーで24時間体制のパトロールを行う「特別自動車警ら隊」を派遣し、避難所を訪問し被災者の不安を解消する「移動交番」の運用を始めています。
県警は「震災時は被災地の人を心配する気持ちや、災害に不安になる気持ちに便乗した犯罪の発生が懸念される」と指摘。避難所でも貴重品は常に身に着け、不審者を目撃したらすぐに通報するなど対策を呼びかけています。