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家族4人を失った男性「生活には慣れてきたけれど…悲しさ辛さは変わらぬまま…」

2024年7月1日 19:53
家族4人を失った男性「生活には慣れてきたけれど…悲しさ辛さは変わらぬまま…」

元日の地震により299人の命が犠牲となりました。
その遺族らは癒えぬ傷を抱えたまま半年を迎えています。
大切な人を忘れないでほしいと思いを語る男性を取材しました。

石川県警の警察官、大間圭介さん。

「これは1か月前ぐらいに飾りました。みんなで写っている写真を飾りたいなと思って」

笑顔でフレームに収まる大間さん家族。
しかし、5人が顔を合わせることはもう叶いません。

大間さんは、家族で珠洲市にある妻の実家に帰省していたところ地震に襲われ、妻と3人の子どもを失いました。

いまは、家族5人で過ごした自宅で1人で生活しています。

「家族がやっぱりいない生活っていうのにも少しずつ慣れて生活自体は慣れてはきたんですけど」
「悲しい気持ちとか辛い気持ちというのは当然全く変わってないかなと思いますね」

家族を失って半年。
妻と子どもへの思いは強まっているといいます。

「いやー、みんないい顔してるなと思っていい顔してますし、やっぱりこの写真の時のことを覚えているんですよね、自分自身も。その日その日でつらいなって思ってみるときもあれば、みんななんかいい顔してるなって見る見れる日もあって」

大間さんは地震後、SNSのインスタグラムを始めました。
妻と子どもを知る人たちとのつながりが途切れてしまうのは残念との思いから。

「家の中の表情とか、皆さん多分 知らないだろうなとか、そうい うのもあって、なんかそういうみんな見たことのない表情とか、みんなの知らないようなところが知ってもらえたらとい うところがありますね」
「なかなか気持ちがふさぎ込んだりしていると、なかなか投稿できなかったりする」

自宅の遺影には妻や子どもたちが大好きだった飲み物や お菓子が供えられていました。子どもたちの友人がお菓子を持ってきて定期的に会いに来てくれると言います。

「私の心には、妻と子供たちは今も生き続けているんですけど、本当に友人の方であったり、知らない方であっても、妻と子供たちのことをこれからもですね、知っていただけたらな、嬉しいなって子供たちもやっぱりその、忘れてほしくないじゃないですけど、きっとその自分たちのことを知ってもらえたらうれしいのかなって思います」