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被災者向けの臨時歯科は1週間先まで予約でいっぱい 全ての歯科医が休業中の珠洲市 

2024年3月4日 18:56
被災者向けの臨時歯科は1週間先まで予約でいっぱい 全ての歯科医が休業中の珠洲市 
地震によって市内のすべての歯科医院が休業している珠洲市では、被災者向けに臨時に開設された歯科診療所が1週間先まで予約がいっぱいの状況です。

NNN取材団・小椿希美記者 :
「こちらの車、中が臨時の歯科診療所になっていて中で治療が受けられます」

珠洲市では先月上旬に福井県歯科医師会から歯科診療車が提供され、臨時の歯科診療所が開設されています。
市内には5か所の歯科医院がありますが能登半島地震の影響ですべて休業し、再開の目途は立っていません。

震災から2か月が経ったいま歯科治療の需要が高まり1日20人ほどを治療できる枠が1週間先まで予約がいっぱいの状況です。

利用者:
「詰め物が取れちゃったけれど行けなかったからここに来た。助かる」
「通っていたところも(建物が)つぶれちゃったので今後どうするか考えなければいけない」

こちらの女性は、診療所の開設から3回目の受診できょうは、抜歯に訪れたということです。

金沢医科大学・加藤 崇雄 医師:
「60歳以上のお年寄りが多い…」
「入れ歯が取れた詰め物がとれたなど通常ならもっと早く来なければという症状の方が多いが地震の影響でそうもいかない…」

臨時の歯科診療所は週に1回程度休診の日がありますが午前10時から午後3時まで開設されていて電話での予約に加え急患も受け付けているということです。