「温かい給食が食べられない友達がいること忘れないで」 金沢市の小学校で始業式
地震の影響で能登を中心に新学期の開始が遅れる学校が相次いでいますが、被害の少なかった地域では9日から新学期が始まりました。
このうち金沢市の三和小学校では9日朝、予定通り始業式が行われました。
河本隆明 校長「きょうこの日に学校に登校しお友達と勉強ができる温かい給食が食べられるこれまで当たり前だと思うことができない子たちがまだ石川県にはたくさんいることを忘れないでください」
子供たち「はい」
式では学校にいるときや登下校中に地震が起きた際、どのように行動すればよいか説明され、児童たちはいざというときの備えを学んでいました。
(珠洲市・飯田小学校)
一方、珠洲市では。
櫻 茜理 記者リポート「こちらの小学校の体育館では本来始業式が行われる予定でしたが、震災の影響で延期となりました」
飯田小学校では学校が避難所となっているため、9日の始業式は延期に。
ただ、少しでも子どもたちが遊べる場所を作ろうとNPO法人が企画したのが「みんなの子ども部屋」
カードゲームなどが用意され毎日15人ほどの子どもたちが遊びに来るといいます。
NPO法人カタリバ 石井丈士さん「保護者も子どももストレスが溜まってしまう中で少しでも早く日常に近い生活を取り戻せるように子どもが自由に過ごせる場を作っています」
家族で避難してきた米田卓郎さん「やっぱりこういう環境なのでみんなとこういう場所で遊んでちょっと気晴らしになったんじゃないかな」
県内の小中学校では奥能登の2市2町などは学校の再開時期が未定となっているほか、七尾市や中能登町、志賀町などでも新学期の開始が延期となっています。