ちょんまげ大関誕生に地元歓喜 大の里・出世街道まっしぐら「唯一無二の力士に」
大相撲秋場所で自己最多13勝目をあげ、2回目の優勝を果たした大の里関。三役として直近3場所で合わせて34勝と大関昇進の目安33勝を上回っていました。
そして25日。
「本日の理事会において関脇・大の里が全会一致で大関に推挙されましたことをご報告いたします。本日は誠におめでとうございました」
大の里関:
「謹んで申し上げます。大関の地位を汚さぬよう、唯一無二の力士を目指し、相撲道に精進いたします。本日はありがとうございました」
大関昇進伝達式が行われ、日本相撲協会から正式に大関昇進が伝えられました。口上で述べた「唯一無二」という言葉について問われると。
大の里関:
「高校の時の恩師の先生に相談したら、元々父親が「唯一無二になってくれ」ということを言ってて、そのお父さんの思いを込めて言ったらどうだということで。自分の中では完璧だ、これだと思ったので迷わず使わせていただきますと言いました」
初土俵から所要9場所での大関昇進は昭和以降最速と、すでに「唯一無二」の道を歩んでいる大の里関。出身の津幡町では。
2回目の優勝を決めた先週土曜日にすぐ発注されたという高さ9メートルの懸垂幕が。これで役場には「大関昇進」「幕内優勝」の文字が並びました。
住民:
「すごく嬉しいですよね。もっともっとこれからも活躍して横綱になってほしいです。津幡町の誇りですよね。最近大変なこと(能登での豪雨)もあったので、皆さんに勇気与える素晴らしい事だと思いますし、このまますぐ横綱、ここにまた「横綱昇進」ってなるのがすごく楽しみにしています」
そして同じ津幡町出身のオリンピック金メダリストも。
レスリング女子 金城梨紗子 選手:
「この度は大関昇進誠におめでとうございます。同じ津幡町出身として本当にいつも励みになっています。私もこれから試合があるのでこれを刺激にさらに頑張ろうと思います。大の里関のますますの活躍をこれからも期待しています。」
デビューから1年半足らずのため大銀杏は結えず、異例の”ちょんまげ大関”が誕生しました。
大の里関:
「協会の顔、横綱・大関は協会の顔だと思ってますし、責任はある番付だと思うので、しっかりとまたより一層自覚をもって、相撲に打ち込んで頑張りたいなと思います」
大関として挑む大相撲九州場所は11月10日から始まります。