死者・行方不明者49人「8・6水害」から31年 竜ヶ水地区で風水害への対応訓練
死者・行方不明者49人を出した8・6水害から2024年で31年です。被害が大きかった鹿児島市の竜ヶ水地区では梅雨入りを前に大雨を想定した風水害への対応訓練が行われました。
1993年に発生した8・6水害は死者・行方不明者49人を出しました。中でも国道10号沿いの鹿児島市の竜ヶ水地区は20か所以上の土砂崩れが発生し、甚大な被害を受けました。
この訓練は8・6水害を教訓として梅雨入りを前に毎年行われていて、17日は鹿児島市消防局や消防団など約60人が参加。大雨で高齢者等避難や避難指示が相次いで出されたという想定で行われました。
訓練が行われた鹿児島市吉野町磯から平松までは8つの地域があり45世帯73人が暮らしています。消防隊員が対象となる家を1軒ずつまわり、避難誘導の手順などを確認しました。
(記者)
「こちら仙巌園の駐車場には本部が置かれていて避難状況の確認や指示をしている」
そのほか、自力で避難できない人をバスで迎えに行く手順なども確認していました。
(鹿児島市消防局 中央消防署 野元 眞太郎 消防司令長)
「これから大雨、夏の終わりには台風がやってくる。今一度、自分の家の周り、雨どいや雨戸、側溝など詰まっていないか確認して安心安全に暮らしていただければ」
消防では町内会に対し防災訓練などを通じて災害へ備えるよう呼びかけを行っているということです。