環境省「マイクオフ」問題受け… 環境相が獅子島の被害者団体と再懇談
水俣病の被害者団体と環境大臣の懇談の際に環境省の職員がマイクを切って発言をさえぎった問題で大臣との再度の懇談が7月8日から行われています。11日は長島町の獅子島で懇談が行われ、被害者団体は離島に暮らす被害者への支援の見直しを訴えました。
この問題は2024年5月、水俣市で行われた伊藤環境大臣と水俣病の8団体との懇談会の席で、環境省の職員が被害者のマイクを切って発言をさえぎったものです。伊藤大臣はこの対応を謝罪し、7月8日から再び懇談が行われています。
最終日の11日は長島町の獅子島で行われ、2024年5月の懇談に参加していた「水俣病被害者獅子島の会」に伊藤大臣が改めて謝罪しました。その後、離島に住む被害者の現状が話されたほか、医療福祉の充実などの要望が出されました。
(水俣病被害者獅子島の会 滝下秀喜会長)
「水俣病問題の最終解決や環境を守り安心して暮らしていける社会の実現とは現在は程遠いと言わざるを得ない」
(伊藤信太郎環境相)
「水俣病の最終解決を図るために環境省としてできるだけのことをしてまいりたい」
被害者団体は島の外の医療機関に通院したときに給付される「離島手当」の増額など支援の見直しを訴えました。
(水俣病被害者獅子島の会 滝下秀喜会長)
「伝わったと信じて大臣と会見したし大臣の真摯な気持ちだと思うので疑いのない気持ちで関係省庁との対応の中で進めていただければ」
被害者団体は今後も協議を続けたいとしています。