鹿児島市で25日、そろばん競技の大会が行われたんですが、その中に“ちょこん”と座る、一際小さな女の子がいました。
　8月、史上最年少で全国大会に出場した、玉城綾華ちゃん(5)です。その実力とは？

　25日、鹿児島市で行われたそろばん競技の大会。子どもから大人まで、約70人が出場しました。その中に“ちょこん”と座る一際小さな女の子がいました。玉城綾華ちゃん(5)です。

　8月8日、京都で行われた有段者のみが出場できる全国大会に史上最年少で出場しました。

　綾華ちゃんは3歳からそろばんを習い始めました。

(綾華ちゃんの母・玉城智帆さん)
「お兄ちゃんが先にそろばん始めていて、1歳超えたあたりからお兄ちゃんの隣で画用紙いっぱいに数字を書いて、お兄ちゃんがそろばん大会に出たら飽きもせずに隣にべったり張り付いて見てるような子だったので。打ち込めるものを見つけてほしくてそろばんがそれにハマればいいなという思いで始めた」

　面白がりながらどんどんステップアップしていったそうです。

(玉城綾華ちゃん)
「難しいところをやるところが好き。1位とってトロフィーもらうところが楽しい」

　普段は、幼稚園児らしく、天真爛漫な綾華ちゃんですが、そろばんを弾くとその表情が変わります。

　全国珠算教育連盟の鹿児島県支部長で綾華ちゃんを指導する若木康広さんもその才能を絶賛します。

(全国珠算教育連盟鹿児島県支部・若木康広支部長)
「鹿児島だけではなくて間違いなく九州、全国でもトップの選手になる素質があると思う」

　才能を輝かせる努力も5歳とは思えないものでした。

　通常は週に2、3回、教室に通いますが、綾華ちゃんは週6日、若木さんのそろばん教室で研鑽を積んでいるといいます。

(全国珠算教育連盟鹿児島県支部・若木康広支部長)
「とても負けず嫌いで一生懸命練習する子で何時間でも机に座って練習できる子。楽しんでやっているし自分の思い通りにいかなくなったら涙を流すこともよくある」

　25日の大会では、個人総合の、小学4年生以下の部で3位に入賞しました。

(玉城綾華ちゃん)
「(Q.どんなところが難しかった？)早いところとか桁が多かった。良い点数ずっと取りながら練習したい。次の目標は1000点（1500点満点中）超える」

　計算を楽しみながら成長する綾華ちゃん。今後の活躍に期待です！