衆院選で落選の小里農水相が辞意表明 「役割果たせず…当然辞任」
10月27日に投開票された衆議院選挙で鹿児島3区から出馬し落選した自民党の小里泰弘さんが29日、農林水産大臣を辞任する意向を改めて示しました。小里さんは「これからの農政のビジョンを持ち合わせていたが実行できなくなり大変悲痛な思い」と悔しさを滲ませました。
自民党の小里泰弘さんは10月27日に投開票された衆議院選挙で鹿児島3区から出馬しましたが落選。比例復活も果たせませんでした。
小里さんは29日、閣議に出席したあと報道陣の取材に応じ、農林水産大臣を辞任する意向を改めて示しました。
(小里泰弘農林水産大臣)
「議員としての身分を失う以上は大臣としての役割を果たすことはできません。当然辞任することになります」
就任からわずか1カ月での辞任。「農林水産大臣が本望の役職」と語っていた小里さんは悔しさをにじませました。
(小里泰弘農林水産大臣)
「自分自身、農政についてこれから描いているビジョン方向性を持ち合わせていたわけだが、それが実行できないということになり大変悲痛な思いがある」
農林水産業の所得向上に取り組めなかったのが心残りだと語りました。
一方、辞任のタイミングについては「ご迷惑をおかけしない形の対応をしたい」と述べるにとどまりました林官房長官は処遇について「特別国会までは引き続き職責を果たしていくものと認識している」としています。