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【世界初】巣穴の様子も観察可能 アマミノクロウサギ展示施設が大和村にまもなく完成

2025年2月18日 19:09
【世界初】巣穴の様子も観察可能 アマミノクロウサギ展示施設が大和村にまもなく完成
 国の特別天然記念物アマミノクロウサギの飼育や展示を行う施設が奄美大島大和村にまもなく完成します。長年、平川動物公園で飼育をしてきた経験を持つ鹿児島市が大和村と協定を結び飼育のノウハウを提供することになりました。

締結式には鹿児島市の下鶴 市長と大和村の伊集院 村長が出席しました。

(大和村・伊集院幼 村長)
「平川動物公園から色んな形で指導を頂きながら施設を運営し、奄美の生き物の生態が守られるような施設にしていきたい」

 鹿児島市の平川動物公園は、昭和55年に10頭のアマミノクロウサギを受け入れたことをきっかけに飼育や展示を行ってきました。昭和60年には繁殖にも成功し現在は3頭を飼育しています。18日、下鶴市長、伊集院村長それぞれが締結書に署名し、鹿児島市は飼育のノウハウを大和村に提供することを約束しました。

 奄美大島が世界自然遺産に登録されて3年半。観光客の増加でアマミノクロウサギが車に跳ねられ被害に遭う「ロードキル」も深刻な問題となっています。そうした中、大和村は4月にアマミノクロウサギの治療から飼育、展示まで行う施設「アマミノクロウサギミュージアムQuru Guru」」をオープンします。人工の巣穴にカメラを取り付け世界で初めてアマミノクロウサギの巣穴の様子を観察できるということです。

(鹿児島市・下鶴市長)
「これまで平川動物公園で培った経験、ノウハウを提供できることを大変嬉しく思っています」

(大和村・伊集院村長)
「奄美の生き物がどういう形で生存しているか施設の中で理解してもらえると思う」

「アマミノクロウサギミュージアムくるぐる」は、4月20日にオープン。平川動物公園で飼育する3頭のうち2頭が移されることになっていてこのうち1頭は、18日に大和村に無事、運ばれたということです。
最終更新日:2025年2月18日 19:43