深部体温から熱中症の危険を知らせる「熱中対策バンド」 酷暑で注目の最新熱中症対策は
県内には23日も熱中症警戒アラートが出されました。県内では先月以降すでに800人以上が熱中症で搬送されています。危険な暑さが続く中、熱中症予防に役立つグッズを取材しました。
(山下香織キャスター)
「鹿児島市吉野町です。じりじりと痛いほどに太陽が照りつけ全身から汗が噴き出すような暑さですが、そんな中草刈り作業が行われています。よく見ると皆さん腕に時計のようなものをつけています)
腕時計のようなものの正体は、熱中症の危険を知らせてくれる「熱中対策バンド」です。外気温と皮膚の温度を測定し深部体温を算出。リスクが高まると言われる37.8度を超えると振動や音、光で知らせてくれます。
(南国殖産ダイバーシティ推進室 久木原裕司さん)
「警告音がなったら休憩をとったり水分補給をしたりしています。声掛け以上にこういう機能がついていることで自分でも気をつけないといけない(と意識する)」
職場での熱中症による死傷者は2年連続で増えています。建設業や農業など炎天下で働く人は勿論、体温調節力が未発達の子どもや暑さへの感覚機能が低下するお年寄りの熱中症予防にも役立ちそうです。
また、厚生労働省が熱中症予防に勧めるのが活動前に体温を下げるプレクーリング。微細な氷の粒子と液体が混ざった飲み物、「アイススラリー」は体の内部を効率的に冷やすことが出来ると注目されています。
(山下香織キャスター)
「液体の中にシャーベットのような細かい氷が混ざっている感じ。水よりとろっととろみがあり冷たさが体に広がる」
こちらの薬局ではこの夏から店頭販売を始めました。
(南国タケシタ薬局 米倉隆之取締役)
「外に出る前や作業する前にまず体を冷やしておくというとり方やちょっと暑くなったときにその時点でとる、2通りの摂取の仕方がある」
10年に1度とも言われる酷暑、熱中症対策を万全にして過ごしたいものです。