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不適切整備7件 組織的な違反も 新日本航空に事業改善命令 6月の事故受け 大阪航空局が検査

2024年8月26日 19:10
不適切整備7件 組織的な違反も 新日本航空に事業改善命令 6月の事故受け 大阪航空局が検査
 2024年6月、鹿児島空港近くの山林に小型機が接触した事故で、国土交通省の大阪航空局は小型機を運航していた霧島市の新日本航空に対し、事業改善命令を出しました。
 少なくとも7件の不適切な整備が確認され、違反行為を黙認する組織的な違反も認められたということです。

 この事故は2024年6月、鹿児島空港に着陸しようとした新日本航空の小型機が経路から外れ、山林に接触し、引っかかったものです。

 事故を受け、国土交通省の大阪航空局は新日本航空に立ち入り検査などを行いました。その結果、少なくとも7件の不適切な整備が判明。中には整備課長が違反を認識しながら自ら行ったものや、安全管理推進部長が黙認するなど、組織的な違反行為も認められたということです。

 また、6月の事故では断続的に天候が悪化し、視界がある状態を維持できない可能性があることを認識しながら小型機を離陸させていたということです。

 大阪航空局は8月23日、新日本航空に対し、事業改善命令と安全統括管理者の職務に関する警告を出し、10月7日までに再発防止策の報告を求めています。

 新日本航空は「重く受け止め、再発防止対策を講じるとともに安全管理体制の再構築とコンプライアンス意識の醸成を図り、安全運航と信頼回復に努めてまいります」とコメントしています。