「助かってよかった」小学6年生が高齢女性を救助 父の教えが人命救助に繋がる
霧島市で高齢の女性の人命救助に貢献したとして、小学6年生の児童に感謝状が贈られました。人助けに繋がった父からの“ある教え”とは。
表彰されたのは霧島市の向花小学校の6年生、馬場畑 彩夏さんです。馬場畑さんは2月、学校帰りに近所の寺の塀に高齢の女性がもたれかかっているのを見つけ、挨拶をしました。すると、女性は・・・。
(女性)
「助けてください。家まで連れて行ってください」
女性は以前にかかった病気と同じ症状であることを伝えました。
「このままでは危ない」と感じた馬場畑さんは、肩を貸して家まで付き添います。
(向花小学校6年生・馬場畑 彩夏さん)
「どうしたのかな?って。それで助けてと言われたときに助けないとって思って」
女性の親族に連絡し、到着するまでの間、付き添い、女性は無事に病院へ運ばれました。女性は順調に回復し、10日ほどで退院できたということです。実は馬場畑さん、自分の家族が女性と同じ病気をしたことがあったので、その怖さを知っていたそうです。
(向花小学校6年生・馬場畑 彩夏さん)
「助かってよかったと思った。(これからも)困っていたら助けてあげたい」
(霧島市消防局・川﨑 敏朗 消防局長)
「救急隊、医療機関への命のバトンを引き継ぐ救命のリレーが非常によくできたと思います。勇気を持って何かできることを行動に移して救命の第一走者の役目をしてくれました」
機転の利いた行動に目がいきますが、父・義久さんは“ある教え”を実践したことが救助につながったといいます。
(父・馬場畑 義久さん)「あいさつだけはしっかりするように教えて来た。それ(あいさつ)がなかったらおばあちゃんから助けてくださいという声もなかったと思う」
馬場畑さんの勇気ある行動から繋がった命のバトン。多くの人に笑顔をもたらしました。