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【ケヤキの根元に大きな穴が…】「光のページェント」で有名な仙台市「定禅寺通」 再整備に向けケヤキの根の状態調査スタート

2023年11月8日 20:00
【ケヤキの根元に大きな穴が…】「光のページェント」で有名な仙台市「定禅寺通」 再整備に向けケヤキの根の状態調査スタート

仙台市は「定禅寺通」の再整備計画を今年策定したことから、植栽から60年以上が経過したケヤキの根の状態を把握する調査を始めた。

全長700メートルの道沿いに、季節ごとに装いを変えるケヤキ166本が並ぶ「定禅寺通」のケヤキ並木。

仙台市を代表する街路樹で、市の「保存樹林」に指定されている。

市は、「定禅寺通」を2027年度までに再整備する計画を今年 策定したことから、ケヤキの根が伸びている深さや広がりを調べる調査を、今週始めた。

ケヤキのうち8本が調査対象で、8日はケヤキの根元が大きく掘り起こされた。

安斎アナウンサーリポート「定禅寺通りのケヤキの根元に、幅2.5メートル、深さ1.4メートルの穴が開けられています」

調査で、地表40センチより深い部分は石やコンクリートが混じった硬い土で、根を広げられていないものの、その上の柔らかく栄養がある土に力強く根を広げていることが分かった。

安斎アナウンサーリポート「こちらのケヤキは、地面から40センチの深さの間で太く・そして広く根を生やしていることが分かりました」

樹木医・小嶌 秀是さん「生育状況、根の状況は良い。樹木は根が命。根を工事によって傷付けたり、致命的な損傷にならないよう工事側に『何メートル離してください』、『これ以上掘らないでください』等まとめて市に提言する」

「定禅寺通」の再整備は、現在の片側3車線から片側2車線にして、歩道を拡張。

緑地にステージなどが作られるが、植栽から60年以上が経過する現在のケヤキ並木は「そのまま動かさない」計画。

調査は、12月の「SENDAI光のページェント」が始まる前に終える予定で、市は、調査結果を再整備の設計に反映させる。