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【救命胴衣に「GPS機能」】システム実証実験 津波で流された人を早期発見へ(宮城・南三陸町)

2024年2月8日 16:05
【救命胴衣に「GPS機能」】システム実証実験 津波で流された人を早期発見へ(宮城・南三陸町)

救命胴衣に「GPS機能」を装着し、津波で沖に流された人を早期に発見するシステムの実証実験が、南三陸町で8日行われた。

「GPS機能」付きの救命胴衣は、位置情報を警察や海保に提供し迅速な救助につなげるのが狙いで、南三陸町では東京の民間企業と連携し開発を進めている。

このプロジェクトは、震災の津波で旧防災対策庁舎に避難した同僚を失った教訓から始まったもの。

実証実験は去年10月に続いて2回目で、8日は 自分で救命胴衣を装着できない介護が必要な車いすの人や寝たきりの人により早くより簡単に装着するための改良点などを、確認した。

開発に取り組む「ガーディアン72」代表取締役 有馬朱美さん「ファスナーが良いのかとかもっとここはこういう風にならないとやりづらいとか、具体的に検証ができたのが非常に良かったと思います」

社会福祉協議会の職員「私も、実際母親とおばあちゃんを津波で亡くしていて、それが身近に手に入るもので家に合ったら良かったなと感じました」

今回の結果をもとにデザインや仕様を決めて、3月中に海で試作品を使った実証実験を行い、今後の実用化を目指す。