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【子どもたちが今年の豊漁を願う】小正月の伝統行事「ささよ」(宮城・南三陸町歌津)

2024年1月15日 20:40
【子どもたちが今年の豊漁を願う】小正月の伝統行事「ささよ」(宮城・南三陸町歌津)

宮城・南三陸町歌津では、地域の子どもたちが今年の豊漁を願う小正月の伝統行事「ささよ」が行われている。

「ささよ」の行事は、最初に正月の間 漁船に掲げていた大漁旗を子どもたちが回収することから始まる。

子どもたちは、その大漁旗を持ち主の漁師の家に届けながら、今年1年の大漁や航海の安全を伝統の歌い込みで祈願する。

歌い込み「ササヨ、ヨイトコラ、ヨイトナエ、ヘンヤヤヘンヤヤヘンヤ」

「ささよ」は、南三陸町歌津の寄木地区に250年以上続く小正月の伝統行事。

訪問先の家でもらったお菓子やご祝儀は、「大将」といわれる年長の子どもが全員に振り分ける。

これは、船頭が獲れた魚を皆に配分するのを真似たもので〝浜の大人に近づく通過儀礼〟とも言われる。

住民「子どもたちが一生懸命頑張って嬉しいです。本当に唄う力もありますしね」

大将の畠山佳士さん(中2)「この伝統行事を繋げていくことができていて、とても良いと思い ます」

15日は夜8時頃までかかって、地区に43軒ある漁師の家をすべて訪れるという。