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「事件当時は″錯乱状態”で覚えていない」宮城・栗原市の小学校に軽トラックで侵入 児童3人はね、ケガさせた男の「初公判」 起訴内容を「一部否認」(仙台地裁)

2024年1月15日 16:37
「事件当時は″錯乱状態”で覚えていない」宮城・栗原市の小学校に軽トラックで侵入 児童3人はね、ケガさせた男の「初公判」 起訴内容を「一部否認」(仙台地裁)

去年7月、宮城・栗原市の小学校に侵入し、軽トラックで児童3人をはねてケガをさせた男の初公判で、男は起訴内容を一部否認した。

傷害と建造物侵入の罪に問われているのは、栗原市若柳の無職・小野寺章仁被告(35)。

起訴状などによると、小野寺被告は去年7月、人にケガを負わせる目的で、栗原市の若柳小学校に軽トラックで侵入し、3人の児童をはねてケガをさせた罪に問われている。

15日の初公判で、小野寺被告は「概ね合っているが、事件当時は錯乱状態で傷害をさせる目的で侵入したかは覚えていない」と起訴内容を一部否認。

弁護側は、小野寺被告は統合失調症を患っており、犯行当時、心神喪失か耗弱状態にあったとして「無罪」もしくは「減刑」を主張した。

一方、検察側は、小野寺被告は事件前に警察署を訪れ「電波で攻撃されている」などと話していて、「誰かを車で轢いて刑務所に入れば、一時的に電波の攻撃から逃れられる」と考えていたなどと、けがをさせることが目的だった、と指摘した。

裁判は来月2日に結審し、論告求刑が行われる。