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【スマホで住民避難を支援】女川原発での重大事故発生時 避難を支援するアプリ運用始まる(宮城・女川町)

2023年9月27日 21:00
【スマホで住民避難を支援】女川原発での重大事故発生時 避難を支援するアプリ運用始まる(宮城・女川町)

女川原発で重大事故が発生した場合に備えて、住民の避難を支援するスマートフォンアプリの運用が27日から女川町で始まった。

27日から女川町で運用が開始された「原子力災害避難支援アプリ」は、女川原発で重大事故が発生した場合、避難所の情報などを住民らに通知するものだ。

安斎アナウンサーリポート「通知が来ました。開きます。自分がどこに避難するべきかが分かります」

8月に女川町と県が行った実証実験では、アプリを活用することで避難の時間が6分ほど短縮されたという。

原発で重大事故が発生した場合、原発から5キロ圏内の住民は「避難所受付ステーション」から避難所へ。

30キロ圏内の住民は、車や衣服などへ放射性物質の付着を確認する「避難退避時検査等場所」などへ立ち寄る必要がある。

避難所受付や検査場所では、これまで住民の氏名や住所などを「紙」で管理していたが、アプリを導入することで手続きを簡略化できるという。

運用初日の女川町。

女川町民
「私たち70代では避難アプリっ て言われてもピンとこなくてうーんと聞いているだけ。でもいざとなったら勉強しなけ ればならないとは思ってますけれども」
「住んでる側からしてみれば、何かあった時のためのアプリと かそういう制度はあった方が安心できるなと感じますね」

アプリの利用にはマイナンバーカードが必要になる。

県は、アプリをダウンロードすると、地域の飲食店などで利用できる「地域ポイント」をもらえる仕組みを導入するなど利用促進を図る。

県原子力安全対策課・八鍬 政信さん「少しでも安全に迅速に避難してもらうために、多くの方にダウンロードしてもらい、活用してほしい」

県は、石巻市など女川原発周辺の市や町でアプリの導入を進めていく考えだ。