人工衛星活用の”漏水”調査、宮城・福島の自治体等が”共同発注”へ 埼玉・八潮市の道路陥没受けて
埼玉県で下水道管が破損し大規模な道路陥没が起きるなか、宮城県と福島県の合わせて10の自治体等が、人工衛星を活用した漏水調査の発注を共同で行うことにした。
水道管を巡っては、1月28日に 埼玉県八潮市で下水道管が破損し大規模な道路陥没事故が起きるなど、全国で水道管の漏水対策が大きな課題になっている。
こうした中、宮城県と福島県の市町村や水道企業団など10の団体は、水道管調査を共同で発注する基本合意を、10日に結んだ。
調査には、人工衛星から地中に放つ電磁波の波長から、水道管の漏水を把握する技術を採用。
これまで、各自治体で個別に発注していた手作業の調査より、時間とコストが大幅に短縮されることが期待されるという。
昨年度の別の自治体の実績では、この取り組みにより国の補助金も支給されることからコストは4分の1に削減できたという。
村井知事(宮城)
「(埼玉の)あの事故に至るまでに、かなりの年月がかかっていたと思う。小さな兆候を見逃したのが、結果として大きな事故につながったのではないかと思う。出来ればもっと広げていけば、さらにコスト削減が図れるだろう」
人工衛星による共同調査は、2025年度中に行われる予定だ。