【スケボーで世界へ】親子で目指す〝フルメイク〟小3スケーターの挑戦
東京オリンピック以降、注目が高まるスケートボード。公共スケートパークも全国各地で増えるなか、東北でも五輪前と比べて倍に。今回は宮城県石巻市で腕を磨く、1人のキッズスケーターに注目!
<白壁里沙子キャスター>
「ゴーっという滑走音が聞こえます。いました!今注目の宮城のキッズスケーターです!」
さっそうとスケボーを操っていたのは、村瀬晴(むらせ・はる)くん、小学3年生。
東京オリンピックで金メダルを獲得した堀米雄斗選手や西矢椛選手も出場した「フレイクカップ」(小学生対象/国内最大級スケボーコンテスト)で、晴くんは小学3年生以下の部門で準優勝を果たした(大分大会)。
「3位かなと思っていたけど2位になれてうれしかった」という晴くん。上級生を含めて成績を残した選手だけが出場できるチャンピオンシップに向けて練習を重ねている。
「ただいま」と大きな声で学校から戻った晴くん。
<母親>「おかえり~。手洗ってうがいもしてください」
帰宅すると向かったのは机。まずは宿題をに取り掛かる。
<村瀬晴くん>
「父ちゃんが帰ってくるまで時間があるから、その間に宿題をやるっていう感じです。算数が一番好きで得意ですけど国語がちょっと苦手っていう感じかな」
父親の智也さんが仕事から帰ってくると、宿題のチェック。OKが出れば、いよいよスケボーパークに出発する。
晴くんがスケートボードを始めたのは幼稚園の年少の時。友達が出ていた大会を見たのがきっかけだった。「怖くはなかったけど、乗ってすぐ落ちておしりぶって痛かった」という晴くん。「次は決めよう」という気持ちで練習に取り組んだという。
幼稚園以来、スケボーにのめりこんだ晴くん。自宅のある東松島市から練習場のある石巻まで、お父さんの運転で30分。この移動時間も親子にとっては練習内容や目標を確認する大切な時間。そして、父親の智也さんは毎日のように通う大変さよりも、練習環境がある幸せが上回ると話す。
<父・智也さん>
「(最初は練習場が)仙台市内とかしかなかったので。今通っているパークができたので、それからほぼ毎日のように。ありがたいですね」