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<もう見つけた⁉>『紫金山・アトラス彗星』観測のチャンスは”今” 宮城で見るためのポイントは?天文台に聞く

2024年10月14日 19:38
<もう見つけた⁉>『紫金山・アトラス彗星』観測のチャンスは”今” 宮城で見るためのポイントは?天文台に聞く

もうすでに見つけた!という人もいるのではないだろうかー。

去年発見された『紫金山・アトラス彗星』が、今 観測のチャンスを迎えている。
この彗星を、宮城県内で見るためのポイントを、天文台に聞いた。

仙台市天文台の学芸員が、13日 仙台市太白区秋保付近で捉えた「紫金山・アトラス彗星」。

彗星の特徴である〝ほうき〟のような長い尾を引いた姿が、見て取れる。

視聴者から寄せられた写真は、13日午後6時すぎ、釜房ダムの近くから撮影した1枚。カメラのモニター越しに、しっかりとその姿を確認できたという。

もし、肉眼で見ることができれば、1997年の『ヘール・ボップ彗星』以来という天体ショーに、仙台市天文台の担当者も注目している。

仙台市天文台・学芸員 仲千春さん
「ここを逃してしまうともう見ることはできない天体」

そもそも、『紫金山・アトラス彗星』は去年1月に発見されたもの。
地球に最も接近し条件が整った今が、観測のチャンス。

では、宮城県内で見るにはどうすればいいのか?

仙台市天文台・学芸員 仲千春さん
「できるだけ西の空が開けたところや、地平線、水平線が見える場所に行って、日の入り1時間後くらいに、双眼鏡とかを使って見たら見えるかなという感じ」

期待されていたほど明るくならなかったため、肉眼で確認できる可能性は低いとみられているが、彗星は西の空に輝く「金星」から見て右上の方向。
観測チャンスは、日没からおよそ1時間後の午後6時過ぎだ。

ただ高度が低いため、明るい市街地から離れた空がひらけた場所で。
そして、双眼鏡や望遠鏡を使うことがオススメだという。

仙台市天文台・学芸員 仲千春さん
「うまくいくと見えるかもしれないので、可能性にかけて見てもらったり、ほかにも星たちがたくさん見えているので一緒に楽しんでほしい」

ゆくゆくは太陽系から外れ、二度と見られないと推測されている『紫金山・アトラス彗星』。
肉眼で見ることが難しくても、その姿を探す価値があるかもしれない。