<宿泊税>仙台市議会で採決 導入に向けた条例案”賛成多数で可決”
1泊300円を徴収する『宿泊税』について、仙台市議会で4日採決が行われ、導入に向けた条例案が賛成多数で可決された。
伊藤悠貴記者リポート
「事業者からは未だ反対の声も聞かれる宿泊税条例案。市議会最終日のきょう。最後の議論が行われます」
『宿泊税』をめぐっては、仙台市と県がそれぞれ議会に導入に向けた条例案を提出していて、4日 仙台市議会で先に採決の日を迎えた。
『宿泊税』は、料金6000円以上を対象に1人300円を課税。
仙台市内では、市が200円・県が100円を徴収する。
仙台市では、年間およそ10億円の税収を見込み、郡市長は「街の魅力を高め、持続的に推進していくための財源」と説明しているが、宮城県内ほとんどのホテルや旅館の組合が反対の立場だ。
仙台ホテル旅館組合・梅原敏組合長
「現場での混乱、問題をどう解決していくのか。ホテルシステムの修繕をしないといけないので費用が掛かる。お客様が払わないと言った場合にはどうしたらいいのか、その辺の不安も考えている」
採決に先立って、反対する会派から採決を先送りすべきとする動議が出された。
日本共産党仙台市議団 高見のり子市議
「導入ありきのあまりにも拙速な進め方は、宿泊事業者や市民からは理解されていません」
せんだい自民・参政の会 田村勝市議
「オーバーツーリズムに至っていない本市は、他都市と前提が異なる」
一方、賛成の議員はー。
自由民主党 佐々木心市議
「コロナ禍があけ、都市間競争は始まっております。議会は制度導入を進め再度実行性のある施策を進め、時間を延ばすべきでない。政治の停滞は許されません」
採決の結果、『宿泊税』条例案は、賛成多数で可決となった。
『宿泊税』導入は東北の自治体で初めて、仙台市は来年11月をめどに課税を始めるとしている。
『宿泊税』を巡っては、宮城県議会でも17日に採決が行われる予定だ。