「女性の願いを叶えるためだった」難病ALSを患う女性から依頼され殺害した罪 仙台市の医師の裁判始まる 起訴内容を認めるも「無罪」を主張(京都地裁)
難病のALSを患う女性から依頼され殺害した罪などに問われた仙台市の医師・大久保愉一被告の裁判員裁判がはじまり、大久保被告は起訴内容を認める一方、「女性の願いを叶えるためだった」と無罪を主張した。
仙台市の医師・大久保愉一被告は、5年前 元医師の山本直樹被告とともに全身の筋肉が衰える難病・ALSを患う林優里さんから依頼を受け、薬物を投与して林さんを殺害した罪などに問われている。
京都地裁で開かれた初公判で、大久保被告は嘱託殺人について起訴内容を認める一方、「女性の願いを叶えるためにやった」と述べ、自己決定権を叶えるための正当な行為だとして、無罪を主張した。
一方、検察側は「林さんに死期が迫っていなかったことや病状を把握せず犯行に及んでいることなどから社会的な正当性はない」と指摘した。
大久保被告は、13年前に山本被告の父親を殺害した罪にも問われているが、11日の裁判で「私はやっていない」と無罪を主張した。